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ドイツ K2022(国際プラスチック、ゴム展)に参加して 第2弾– Vol.480

2022年11月17日

●ドイツ K2022(国際プラスチック、ゴム展)に参加して 第2弾

前回に引き続きK2022の会場で見てきたことと、
当社が参加した目的をお知らせします。

私は3年前のK2019にも視察ツアーで2日間見て回りました。
前回は入場者も多く(今回比20%増)日本では見られなかったものが
出展されていました。

特に目を引いたのが成形機での実演で金型が上下左右に回転し、様々な
複合商品を成形していたのが印象的でした。今回も回転する金型も
有りましたが一部だけでビックリするほどのものは有りませんでした。

その中で目をひいたのが、住友重機械の成形機でペットボトルの蓋を
72個取りで3秒サイクルで成形していたことです。
他の館もつぶさに見たわけではないので見過ごしたところがあったかも
しれません。特に興味があって見たいと思っていたのは金型のガス抜きです。
一通り見て回りましたが見つけられませんでした。

今回K2022に参加しようとしたきっかけは、8月に松井製作所の
ヨーロッパ統括の笹原GMが当社を訪問され、何かを感じ取って帰られました。

翌月の9月にドイツのCONTURA社の社長と技術者を伴って来社されました。
当社のガストースを使用した金型での低圧成形、及び無停止成形にとても
驚いていました。
その後CONTURA社の技術説明がありました。
水管穴とヒーター部を融合させたコンパクトなヒート&クール金型製作です。
両社の技術を合わせれば、低圧で薄肉加工が可能だと目を輝かせていました。

今後自動車のEV化が一気に進んでいくので軽量化が求められます。
当然薄肉を求められますが、強度を補完するには、リブを多く入れることに
なります。リブはガス焼けリスクが非常に高いです。
ガス焼けの問題はガストースによる瞬間吸引を行うことで解決できました。

笹原GMから10月19日からのK2022に松井製作所として出展するので、
協賛として参加の要請がありました。
当社の商品がPR出来ること、どのような反応見られるかも興味があり、
CONTURA社の工場見学もかねて参加することを決めました。
会場の一角でガストースの現物を人たちは想像以上の反響をいただきました。

当社ではMOLDEX3Dを販売しているセイロジャパンと共同研究し、
ガス抜き位置を流動解析で明示できることに成功しております。

MOLDEX3D台湾本社のブースを訪問した折にも、
更に協力し合うことを確認しました。薄肉であっても変形が抑えられ、
低圧で充填できる様子を見える化することです。
肉薄製品の金型製作ができる道筋が見えてきたので具体化させてまいります。

松井製作所様の商品との組み合わせで、材料費の節約、生産性アップ、金型
製作工期の短縮、電力費の削減など、SDGsによるカーボンニュートラル
が現実となります。

2022年11月18日
プラモール精工 脇山高志

CONTURA社様、松井製作所様様からもコメントをいただいて
おりましたので、添付データにてご紹介いたします。

松井製作所様、CONTURA社様からのコメント